「一人ひとりの内面の成長が世界を変える力になる」
本を読む。ただそれだけの行為が、これほどまでに人と人をつなぎ、自分の内側を揺さぶるものになるとは——参加してみるまで、想像していなかった人も多かったかもしれません。
この日の読書会は、「ABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)」という未来型の読書法で行われました。一冊の本をみんなで分担して読み、それぞれが要約し、発表し合い、対話で深めていく。一人で読むより速く、一人で読むより深く、そして何より、一人では気づけなかった視点と感動に出会える読書体験です。
この場をデザインしてくれた方々
未来型読書法アクティブ・ブック・ダイアローグ®協会の代表理事・竹ノ内壮太郎さんと、ディレクターのニシイサチコさんが、この日の対話の場全体をデザインしてくださいました。
竹ノ内さんは全国の企業・学校・地域でABDを広め続けてきた第一人者。その場づくりは、参加者が「読まされる」のではなく「読みたくなる」空気を自然と生み出します。ニシイさんの細やかなファシリテーションとともに、初めて会う参加者同士が、本を通じてすぐに深いところで対話し始める——そんな場が生まれました。
IDGsを「読む」のではなく「感じる」
テキストは「IDGs 変容する組織」。世界でもIDGsに関する本はまだこの1冊です。
ページを分担して読み、それぞれが要約してシェアする中で、「知識としてのIDGs」が「自分のこととしてのIDGs」へと変わっていく瞬間がありました。
誰かの発表が、自分の中で眠っていた問いを起こす。別の誰かの言葉が、ずっと言語化できなかった感覚に名前をつけてくれる。自由なシェアの場で重なり合う声の中に、一人で読んでいたら決して出会えなかった「自分の内側の声」が聞こえてくる——それがABDという場の力でした。
参加費は、世界平和のために
この日の参加費は、全額を認定NPOテラ・ルネッサンスに寄付をさせて頂きました。
「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」のために活動するテラ・ルネッサンスへ。
自分の内面を耕すこの場が、遠い地域の誰かの命とつながっている。
IDGsが問う「自己と世界のつながり」が、参加費という形で静かに体現された日でもありました。
「変えるのは今」という問いを、持ち帰って
本を読み終えた後、参加者の表情には不思議な軽やかさがありました。難しい理論を学んだというよりも、自分の中に既にあったものを確かめたような、そんな感覚です。
一人ひとりの内面の成長が、世界を変える力になる。
その言葉は、この日の体験を通じて、スローガンではなく実感として胸に宿りました。
変えるのは、遠い未来でも誰か特別な人でもなく、今日ここにいる、あなた自身の内側から。