マインドフル ライフスタイル プログラム
マインドフルネスをお一人お一人のライフスタイルに合わせてた形で実践できる8週間のプログラムです。
①呼吸瞑想 呼吸と【心・頭・体】の関係を知る
②静座瞑想 どこでもできる基本形を身につける
③ボディスキャン 身体の隅々の感覚を呼び覚ます
④食べる瞑想 身体の内側から五感を目覚めさせる
⑤書く瞑想 ジャーナリングで思考を開放する
⑥歩く瞑想 身体の動き全体をマインドフルにする
⑦慈悲の瞑想 思いやりとコンパッションで心を満たす
⑧私のライフスタイルに合わせたプログラムの構築

「いまここ」の心地よさから、あなたらしい生き方へ
全てのセッションで、簡単なマインドフルネス瞑想のプラクティス(実践)を行っています。
〈身体的な効果〉
緊張がゆるみ表情や身体がリラックスする|痛みや喘息、過食や抑うつなどの症状が改善する
〈精神的な効果〉
集中力が高まる|ストレスが軽減する|注意力や洞察力が高まる|自分の限界や生涯を受け入れる心の余裕ができる|肉体的・精神的な痛みや、問題に対処できる自信が持てるようになる|不安感や絶望感、怒りなどのネガティブな感情がやわらぎ、「自分をコントロールできる」という自信が生まれる

〈「マインドフルネス(mindfulness)」という言葉の由来〉
仏教の経典で使われている古代インドの言語の「サティ(sati)」の英語訳としてあてられたもので、「心をとどめておくこと」あるいは「気づき」などと訳されます。
英語には「気づかう」「心配りをする」という意味の「マインドフル(mindful)」という形容詞がありますが、それとは違う意味で使われています。
マインドフルネスの概念では、マインドフルとは「良い・悪い」などの価値判断=ジャッジをすることなく、「今、この瞬間」に注意を向けている心の状態をさしています。
〈マインドフルネスの概念1:価値判断=ジャッジをしない〉
私たちは普段、自分の状態や出来事に対して「良い・悪い」「正しい・間違っている」「好き・嫌い」「意味がある・意味がない」など、主観に基づいた判断をしがちです。この結果、客観的な視点を持つことが難しくなり、不安や偏見などの感情にとりこまれ反射的に反応してしまうことも少なくありません。
しかしマインドフルネスの考えでは、自分の今の状態がどのようなものであっても、評価や判断を一切せず、ありのままを観察し、事実だけにフォーカスするよう心がけます。その結果、自分の今の状態や出来事をジャッジせずに受け入れることができるようになり、物事を客観的・俯瞰的に見て、状況に応じて適切に対応できるようになっていきます。
〈マインドフルネスの概念2:「今、この瞬間」に意識を向ける〉
誰しも、目の前で起きている出来事よりも、頭の中の思考に囚われてしまうことがあります。ですが、もしネガティブな内容ばかりが頭を占めていると、実際は起きていないにもかかわらず不安や後悔・悲しみ・怒りなどを感じやすくなります。マインドフルネスでは、私たちは普段、身の周りの出来事などに対して自動的に反応したり、過去や未来のことを考えたりして、多くの注意力を浪費していると考えます。
「今、この瞬間」に意識を向けると、外部の出来事に気をとられなくなるため心が穏やかになり、洞察力が高まるとされます。また、浪費していた注意力を集めて利用することにより、以前は感情に囚われていた状況でも、より冷静に対処できるようになると考えられています。

〈マインドフルネスの実践方法〉
マインドフルネス瞑想は、精神疾患などの治療法のひとつとして効果が期待されているだけでなく、生活の質を高め、より良い人生を送るための手段ともなりうるものです。1回の実践でも一時的な効果が期待できますが、基本的には毎日の実践を継続して行うことでより効果があらわれてきます。
セッションでは、マインドフルネス瞑想のなかでも日常で実践しやすい、代表的な5種類の方法を解説しています。
① 静座瞑想(座る瞑想)
② ボディー・スキャン
③ 歩行瞑想(歩く瞑想)
④ 呼吸法
⑤ ヨーガ瞑想法
〈マインドフルネス瞑想を取り入れた心理療法1〉
マインドフルネスが世界中に広まるきっかけとなったのは、マサチューセッツ大学医学校名誉教授のジョン・カバットジン(Jon
Kabat-Zinn)博士が、「マインドフルネス瞑想」を医療分野に最初に取り入れ、慢性の痛みとの共存を目的としたプログラム「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」を開発したことです。
グループ形式で行う8週間のプログラムで、2時間のセッションを週1回行うほか、参加者には期間中、毎日瞑想を行うことが求められます。プログラムは、静座瞑想法・ボディスキャン・歩行瞑想法・呼吸法・ヨーガ瞑想法の5種類の瞑想法から構成されています。
〈マインドフルネス瞑想を取り入れた心理療法2〉
「マインドフルネス認知療法(MBCT:Mindfulness-based cognitive
therapy)」は、オックスフォード大学臨床心理学名誉教授マーク・ウィリアムズ博士らが、マインドフルネスストレス低減法をもとに、うつ病の再発予防を目的として開発したプログラムです。現在ではうつ病のほかにも、不眠症や不安障害、がんなどがある人にも適用されています。
マインドフルネスストレス低減法と同じく8回のセッションで構成され、同じ5種類の瞑想法が用いられます。
マインドフルネスストレス低減法との違いは、うつ病の再発予防を目的として開発されたため、気分の落ち込みや否定的な思考の癖に気づき、対処法を身につけていく点です。
このとき、自分の考え方の特徴を心理学的な視点から理解していく「心理教育」や、自分の行動と、その際考えたことを記録していく日記などの、認知療法の技法を使うこともあります。