報告も連絡も、いまやAIが下書きしてくれる時代になりました。それでも組織の中で、すれ違いや対立、沈黙は減っていません。足りないのは「正確に伝える技術」ではなく、互いの前提や思いにまで届く「対話」の力だからです。人にしか担えないこの力こそ、これからの組織の競争力を分けていきます。
この研修は、コミュニケーションを気質やセンスの問題として扱いません。傾聴・アサーション・本質的対話という三つの力を、心理学の理論に基づいて段階的に、誰もが伸ばせる技術として育てます。
こんな状況はありませんか
- 会議で発言が出ない。出ても、結論ありきの応酬になってしまう
- 1on1を導入したが、業務確認で終わり、関係の質が変わらない
- 部門間・世代間で「言っているのに伝わらない」というすれ違いが慢性化している
三つの力を、理論に基づいて育てる
第一に、傾聴。対話は話す前に、聴くことから始まります。臨床心理学の礎を築いたカール・ロジャーズは、評価や助言を急がず、相手の枠組みのままに受けとめる聴き方が、人の変化と成長を促すことを示しました。研修では、自分の内側で起こる「評価したい」「反論したい」という反応に気づき、それを保留する力——傾聴の技術を、演習を通じて身につけます。
第二に、アサーション(自分も相手も大切にする自己表現)。傾聴だけでは、健全な対話は成り立ちません。我慢して呑み込むのでも、感情的に押し通すのでもなく、相手を尊重しながら、自分の考え・要望・境界を率直に表現する。この第三の道が、アサーションです。認知行動療法の知見に根ざしたこのスキルは、言いにくいことを伝える場面や、対立を扱う場面で、関係を壊さずに本音を交わすことを可能にします。
第三に、本質的対話。最上位の層は、情報のやり取りを超えて、互いの前提・意味づけ・言葉にならない懸念までを扱う対話です。デヴィッド・ボームの対話理論やU理論が示すように、こうした対話は、自分の「ものの見方」そのものを一度保留する成熟を求めます。ここに、成人発達理論を土台とする当社ならではの視点が加わります。対話の深さは、話し手の発達段階と分かちがたく結びついている——だからこそ、スキルの訓練にとどまらず、ものの捉え方の器を広げる関わりまでを射程に入れます。
なぜ、この研修が選ばれるのか
プログラム例
期間・形式の目安
よくあるご質問
口下手なメンバーが多く、ワークが成立するか不安です。
ご安心ください。対話の力は話す力ではなく、まず聴く力から始まります。二人一組の小さな演習から段階的に進めるため、話すことが得意でない方ほど「聴いてもらえた」という体験から変化が生まれます。
一般的なコミュニケーション研修と、何が違うのですか?
多くの研修が「伝え方のテクニック」で完結するのに対し、当社は傾聴・アサーション・本質的対話を一つの体系として扱い、その土台に成人発達理論を置いています。テクニックの先にある「ものの捉え方の成熟」まで視野に入れる点が、最も大きな違いです。
効果はどのように確認できますか?
研修前後の自己評価に加え、連続プログラムでは職場での実践記録と振り返りを重ねます。「会議で発言する人が増えた」といった行動の変化として確認いただけるよう設計します。