第1回 エッセンシャル ダイアログ コミュニティ
開催日時:1月31日(水)19:00〜21:00
【プログラム内容】
・コミュニティ概要、メンバー紹介
・鬼木基行さん『持続可能な明日への架け橋〜IDGに込められた希望と目指す未来』
・小原ベルファリゆりさん『 IDGs本部より〜今年の戦略と方向性』
・鬼丸昌也さん 『テラ・ルネッサンスの理念とIDG〜未来への活動に向けて』
・対話の森(メンバーとのシェアタイム)
・「IDGsつながりの木」ワークの説明
はじめに、「エッセンシャル ダイアログ コミュニティ」を立ち上げた想いや趣旨、メンバー紹介を行い、「IDGs 変容する組織」の共著者 鬼木基行さんより、『持続可能な明日への架け橋〜IDGに込められた希望と目指す未来』と題して、IDGsが立ち上がった背景や意味、今後の社会に必須のテーマであるIDGsと書籍への想いなどをお話頂きました。
そこから、昨年10月のストックホルムでのIDGsサミットでご登壇されたOECD教育スキル局就学前·学校教育課長 小原ベルファリゆりさんも、パリからオンラインでご参加くださり、1月初旬に行われたIDGs本部のステークホルダー代表ミーティングでの今年の戦略・方向性についてのお話を共有してくださいました。
国際NGOテラ・ルネッサンス理事創始者 鬼丸昌也さんからは、テラ・ルネッサンスの理念とIDGsの目指す社会の共通点や、これからの平和教育・グローバル人材育成にIDGsのプログラムを導入し、日本から世界に活動を広げていくビジョンなどをお話し頂きました。
第2回 エッセンシャル ダイアログ コミュニティ
テーマ:『IDGsカテゴリー1 Being-自分のあり方』ㅤ
開催日時:2月21日(水)19:00~21:00
【プログラム内容】
・マインドフルネス プラクティス
・コミュニテイのミッション・成果・目標
・平山猛さん『IDGsの視点から見る能登半島地震被災地の今』
・ワーク「IDGsつながりの木」説明
・チェックイン「私が大切にしたいこと・価値観」グループシェア
・ワーク「90歳の自分と出会う」
・グループシェアタイム 対話の森
・次回『カテゴリー2 Thinking-考える』 内容説明
・これからの探求の旅をイメージする(ビジョン・テーマ・アクション等)
・ダイアログ カフェ(フリートークタイム)
前半は、復興支援に携わっている平山猛さんより、能登の被災地の現状についてお話を聞かせていただきました。テレビなどでは報道されない現状を聞き、それぞれに何ができるかを改めて考える時間になりました。
後半は、いよいよIDGsの中身に触れ、「IDGsカテゴリー1:Being-自分のあり方」について考え、参加された皆さんと共に対話の時間を過ごしました。
ワーク「90歳の自分と出会う」では、少人数でシェアを行うことで、対話からさらに内面の気づきを深めていきました。
第3回 エッセンシャル ダイアログ コミュニティ
開催日時:3月27日(水)19:00〜21:00
テーマ:『IDGsカテゴリー2:Thinking-考える』
【プログラム内容】
・マインドフルネス プラクティス
・水野みちさん『IDGs国際カンファレンス2023参加報告』
・「システム思考とは」
・ワーク「問題のすり替わり」
・グループシェアタイム 対話の森
・次回『カテゴリー3 Relating-つながりを意識する』内容説明
・ダイアログ カフェ(フリートークタイム)
前半は、2023年のストックホルムのIDGs国際カンファレンの様子を「IDGs変化する組織」の共著者である水野みちさんより、写真やエピソードと共に、シェアいただきました。
後半は、カテゴリー2「考える 認知スキル」の回では、「システム思考」のワークを体験しました。グループでループ図を作り上げ、対話で更に新しい視点がどんどん生まれてくる時間となりました。
第4回 エッセンシャル ダイアログ コミュニティ
開催日時:4月16日(火)19:00〜21:00
テーマ:『IDGsカテゴリー3:Relating-つながりを意識する』
【プログラム内容】
・コンパッション&ヨガ プラクティス
・「つながりを取り戻すワーク」
・グループシェアタイム 対話の森
・次回『カテゴリー4 Collaborating-協働する』内容説明
・ダイアログ カフェ(フリートークタイム)
第4回はいよいよ、IDGsの「つながりを意識する」フェーズに入っていきました。
「コンパッション」「マインドフルネス」「つながりを取り戻すワーク」など、自分とつながる〜誰かとつながる〜自然とつながる〜をテーマにしました。
このカテゴリーの「他者や世界を思いやる」をテーマに「自分」「他者」「世界」とつながる楽しさを、担当したメンバーのリードのもと体感しました。オンラインでの短いワークではありましたが、グループでの対話の中から他者と繋がることの感謝や、喜びを再確認する時間となりました。
4月20日「EDCつながりの会」
◉香椎宮(福岡県福岡市東区香椎4-16-1)
権禰宜 木下さんより「香椎宮の歴史と境内案内」
雨と渋滞の中なんとか香椎宮に到着すると宮司の方がお出迎えをしてくださいました。宮司は現在もアーティストと宮司の活動を並行しておられ「祈りと表現」などのテーマに造詣が深く、SDGsやIDGsにつながることをずっと探求されている中、なおさんとの出会いがあったことなどをお話ししてくださいました。
招待していただいた部屋は、なんと天皇陛下の使者の方が食事をされる場所で、築100年ほどの歴史と由緒ある建築物でした。短い時間でしたが、神社という特別な空間のなかでSDGsやIDGsにとって日本の伝統や歴史や大切であることを改めて実感できるような時間となりました。
◉Mol.t(モル・ト)
福岡市博多区博多駅東一丁目18番33号 博多イーストテラス1F
・「つながりの木」体験ワーク ・ダイアログ
EDCコミュニティメンバーのかめさんがご招待してくれたMOLTという素敵な空間の中でのWS。オンラインの数名の方も一緒に、なおさんのガイドでつながりの木を描くワークをやりました。書けば書くほど、今までずっと忘れていたような過去の出来事や思いなども出てきて、これまでの過去の自分を一つ一つ振り返りながらどんどん描く木が大きくなっていきました。描きながら「今なぜ自分がここにいるのか」ということに気づけたり、これから大切にしていきたい価値観やビジョンについても描くことができました。
◉懇親会
ロータスパレス 博多駅くうてん10F
料理も雰囲気もハイセンスなベトナム料理店で開催。香椎宮訪問・つながりの木のWSなどその日の出来事を振り返ったあと、7/20-21で開催予定のリトリートのテーマについても対話をしました。その中で、一人ひとりが世界を変える源になっていく、そしてIDGsのコミュニティがメンバーの間での安全基地になっていく、困難に遭ってもコミュニティに戻ってくれば元気をチャージできるようなコミュニティにしたい。また、今後IDGsのムーブメントを企業や行政など社会の様々なセクターに広げていくための動きについてなどもお話しできました。
第5回 エッセンシャル ダイアログ コミュニティ
開催日時:5月20日(月)19:00~21:00
テーマ:『IDGsカテゴリー4: Collaborating-協働する』
【プログラム内容】
・「気づきと共感から信頼を育むコミュニケーション」マインドフルネス プラクティス
・「対立から平和を生み出す対話の場〜NVC体感会〜」
・グループシェアタイム 対話の森
・次回 『カテゴリー5 Acting-行動する』内容説明
・ダイアログ カフェ(フリートークタイム)
前半は、日本にマインドフルネスを広められた先駆者である荻野淳也さんのマインドフルネスプラクティスに始まり、後半は、前回に引き続き、IDGsの必須スキルNVC(非暴力コミュニケーション)をテーマにしました。実際のコミュニケーションの実演を見ながら、NVCのコミュニケーションを体感する、非常に学びの深い内容でした。
第6回 エッセンシャル ダイアログ コミュニティ
開催日時:6月28日(金)19:00〜21:00
テーマ:『IDGsカテゴリー5 Acting-行動する』
【プログラム内容】
1.イントロダクション
U理論とはSPTとは
2.ソーシャルプレゼンシングシアター(SPT)の体験
・瞑想と20分の体を感じるワーク(1人で)
・体を使った表現を見て反応して感じるワーク(2人で)
・行つまりを体で表現して感じてみよう(3人で)
今回は「体で感じるU理論」をテーマに、中部ハブ「IDG Collective Story Hub」の鳥居さん・白川さん・和田さんにリードして頂き、U理論の解説とともに、身体を使ったワーク「SPT(ソーシャル・プレゼンシング・シアター)」という手法を体感するワークショップを行いました。
「SPT」は「人間の身体システム」を活用し、社会のシステムや構造、課題を短時間で「見える化」する方法です。
U理論は、本来かなり広範な領域を扱う分野ですが、今回はその入口の部分を「体で感じる」ことを行いました。どのワークも自分の体を使いながら、そこに表出するものを感じ取るというもので、非常に新鮮で、とても貴重な体験が出来ました。
ようこそ、変革のための対話会へ かえつ有明中高等学校
学校変革10年の取り組みをIDGsから考える
2024年7月14日(日) 13:00~16:00
ようこそ、変革のための対話会へ かえつ有明中高等学校 学校変革10年の取り組みをIDGsから考える
『より良い社会をつくるための人と組織の「内面」の成長とは』
よりよい社会をつくるために、人や組織はどのように変化し、成長していくことができるのでしょうか?
私たちは、日本におけるIDGsの先進的な取り組みとして、かえつ有明に着目しました。
かえつ有明は10年前から学校改革がスタート、佐野副校長を始めとした約10名の教員で「最高のクラスを創る」という願いを込めて、一年間に渡り授業終了後から終電まで対話を重ねてきました。
その活動は現在、生徒や保護者のみならず多くの人たちから「最高のクラスを生み出した」と高く評価されていますが、そこに至るまでには、多くの葛藤や、批判の声もありました。そういった困難を乗り越えてきた姿は、望む変化をつくるために行動する「チェンジメーカー」たちに多くの勇気を与えています。
今回のイベントでは、IDGsの概要を踏まえつつ、その実践をかえつ有明の取り組みから学びながら、IDGsの必須スキルNVC(非暴力コミュニケーション)を用いた対話を体験することを通じて、探求しました。
【プログラム】
1. オープニングセッション
・登壇者挨拶
・イベントの趣旨説明(IDGsの概略説明含む)
・プチワーク
2. パネルディスカッション
・登壇者・参加者で変革のストーリーの中で気づいたことを対話形式で共有しながら、IDGsの理論背景とのつながりや具体的な実践方法について語りました。
・ゲストスピーカー:
かえつ有明佐野和之副校長
CNVC認定トレーナー 今井麻希子さん
かえつ有明保護者兼イベントディレクター 福井牧子
IDGs JAPAN HUB エッセンシャルダイアログコミュニティ創設者 内田奈及子
・パネルディスカッションを受けてグループ対話
3. NVCミニワークショップ
4.かえつ有明中高等学校の新校舎ブルーム棟の見学ツアー
5.チェックアウト兼懇親タイム
かえつ有明中高等学校の改革
学校組織でありながら、教員がマインドフルネス、マサチューセッツ工科大学(MIT)のピーターセンゲが提唱する「学数する組織」やシステム思考や、オットー・シャーマー提唱のU理論、NVCを学び、その内面性で生徒に向き合うことで、『pen 2024年4月号 未来をつくる26校のチャレンジ』には以下の様に紹介されている。
「このような実践を繰り返していくと、生徒たちは自分達の力で探究し、学びを深めていくようになります。中には地球温暖化で沈みゆく運命とされているツバルという島国に興味を抱き、ある写真家との出会いによって今度はごみ問題を知り、クラウドファンディングで資金を集め、夏休みを使ってツバルまで渡航した生徒たちもいます。彼らは現地の小学校を回りながら、ごみ問題に関する消えもう活動をして回ったそうですが、その話を聞いたツバルの首相から官邸に招かれ、3時間に渡って会談してきたそうです」
「かえつ有明では生徒たちの学びだけでなく、教員たちの学びに対しても先進的な取り組みを行っていている。毎週水曜日にサイエンス科とプロジェクト科の担当教員が集まり簡単な研修を行うが、そのテーマには、教員たちが学校外で得た学びを持ちより、全体に共有してそれぞれの立場から感想を語り合う。そうやってさらに深められた学びを、そのまま授業として採用していくことも多い。この研修はいつもオープンなスペースで行っているので、生徒たちと同じように学び、新しい体験やディベートに白熱している様子を見る事は、いい刺激になっている」
IDGsリトリート&ワークショップ2024
〜チェンジメーカーのエネルギーの源泉を探求する〜
【IDGsファシリテーションが生み出す未来】地域特別企画
IDGsコミュニティメンバーと竹田市民のダイアローグ
「地域課題をIDGsの視点から捉え、未来価値を創造する」
IDGsエッセンシャル ダイアログ メンバーで、大分県竹田市長湯で地域課題に取り組まれている佐々木いっせいさんがチェンジメーカーとなり、世界屈指の炭酸泉として有名な長湯温泉を舞台にリトリート&ワークショップを開催しました。
IDGsのカテゴリーやターゲットスキルを体験する前に、その奥にあるエネルギーの源泉にはどんなものがあるのか?
地元竹田でご活躍のスピーカーの方々をお招きし、それぞれの立場から、竹田の魅力や未来のあり方、もっと良くしていきたいことについても深い対話ができました。
「外側の課題をどうするか」にばかり目を向けていると、意見の違いから対立や分断が生まれますが、「自分の内側」を見つめ、大切なものだけを握りしめることで、実はみんなとも同じものを大切にしていたことに気づいていきます。
IDGs×ファシリテーションの力で、地域課題の解決や持続可能な未来のための対話の場づくりの可能性が見えてきた機会となりました。
雄大な九重の山々に囲まれた竹田の自然は、文化や人々の暮らしも豊かに育み、一度訪ねたらまた行きたくなる場所としてこれからの可能性を秘めていると感じました。
・竹田市のプレゼンターからのお話
・パネルディスカッション
・自己紹介シートをもとにブレークアウトシェアタイム
<休憩 サフランティー&マインドフル・イーティング>
・エネルギーの源泉をIDGsのカテゴリーで探るワーク
・竹田市のプレゼンターの強みをもとに「抱える課題×IDGsを使った課題解決」 シェアタイム
・ハーベスト
変えるのは「今」だ。
IDGs×ABDにふれてみよう!
未来型読書法アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)協会 代表理事の竹ノ内壮太郎さん・ディレクターのニシイサチコさんに対話の場のデザインをして頂き、参加者でページを分担して読むことで、内容も理解でき、それぞれの自由なシェアで深め合うことで、自分一人で読んだ以上の感動が味わえる読書会を行いました。
参加費は、認定NPOテラ・ルネッサンスに全額寄付とし、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」のために役立てて頂きました。
IDGs×ABD長湯温泉リトリート2024
9月7日(土)〜9/8(日)
一般社団法人アクティブ・ブック・ダイアローグ協会とのコラボレーションにより、世界屈指の炭酸泉で有名な長湯温泉(大分県竹田市)にて、リトリート(自然の中に身を置き、心身のリフレッシュや精神的な充足を目的とした旅のこと)を開催しました。
会場は、世界屈指の炭酸泉として知る人ぞ知る秘湯「長湯温泉」。九州本土最高峰のくじゅう連山の麓の温泉地という非日常空間のなかで、読書を通じて仲間たちと語り合い、炭酸泉に浸かり、学び合う体験は一生思い出に残る時間になりました。
読書会では、次の2冊を対話の種にしました。
①「ビジョンプロセシング」
――ゴールセッティングの呪縛から脱却し「今、ここにある未来」を解き放つ
著者:中土井僚 出版社:英治出版(書籍紹介ページ:https://eijipress.co.jp/products/2303)
書籍紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=LmocFvG3-P0
②「わかりあえないを超える」――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC[海士の風]
マーシャル・B・ローゼンバーグ(著), 今井麻希子(訳), 鈴木重子(訳), 安納献(訳)
(書籍紹介ページ:https://eijipress.co.jp/products/5037)
読書会の合間に、ヨガやマインドフルネス・焚き火、滝・森・湧水散策なども行い、心身がリラックスした状態で内省したり対話ができる機会は特別な時間でした。
一般社団法人アクティブ・ブック・ダイアローグ協会(https://www.abd-abd.com/)
アクティブ・ブック・ダイアローグ®は、読書が苦手な人も、本が大好きな人も、短時間で読みたい本を読むことができる全く新しい読書手法です。1冊の本を分担して読んでまとめる、発表・共有化する、気づきを深める対話をするというプロセスを通して、著者の伝えようとすることを深く理解でき、能動的な気づきや学びが得られます。またグループでの読書と対話によって、一人一人の能動的な読書体験を掛け合わせることで学びはさらに深まり、新たな関係性が育まれてくる可能性も広がります。
長湯温泉(https://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000264.aspx)
長湯温泉は、世界屈指の炭酸泉として知られる九州本土最高峰のくじゅう連山の麓に位置する温泉地です。
じゃらん人気温泉地ランキング2021の「秘湯部門」で1位になるなど、古くからの根強いファンや湯治客が絶えない知る人ぞ知る温泉です。天然炭酸温泉に炭酸ガスが溶け込んだ温泉で、病気療養や美容に活用されています。